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ボツリヌス毒素治療に併用する治療とその効果

脳卒中、脊髄損傷など中枢神経損傷後に起こる痙縮の治療に力を入れている。高度な痙縮にはITB療法が初期治療としては効果が高いが、手指や前腕部位への効果は限定的である。トータルで管理するためにはボツリヌス毒素、筋膜リリース、経皮的電気刺激などと併用が必要である。また効果を軽視されがちな経口薬も長期管理では絶大な効果を期待できる。むしろ、急性期に経口薬以外の治療と併用することで長期に投薬継続し将来的には経口薬のみで管理も可能である。痙縮は日常生活動作や介護に影響する重大な因子であり、適切で長期にわたる計画的な管理が必要である。

 
 
 

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体外衝撃波治療と痙縮

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脳卒中、脊髄損傷後のリハビリテーションで大事なこと『痙縮』

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頭痛診療で思うこと

頭痛外来を長く提供してきました。その間にトリプタンが出現し急性期治療が可能になり、予防療法のための薬剤も多く認可され使用できるようになりました。そして最近はCGRP抗体の治療薬が出現し、薬物治療全盛期となっているのですが、頭痛診療の根本は原因除去であり、原因を除去しないと頭...

 
 
 

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