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頭痛診療で思うこと

頭痛外来を長く提供してきました。その間にトリプタンが出現し急性期治療が可能になり、予防療法のための薬剤も多く認可され使用できるようになりました。そして最近はCGRP抗体の治療薬が出現し、薬物治療全盛期となっているのですが、頭痛診療の根本は原因除去であり、原因を除去しないと頭痛は消えてなくなりません。従って原因除去以外の治療と呼ばれているものは治療ではなく対症療法であり、決して治りはしません。頭痛を治してしまいたいのか、対症したいだけなのかをよく考えて自身にあった方法を行わないと、期待に反する結果となります。

 
 
 

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脳卒中、脊髄損傷後のリハビリテーションで大事なこと『痙縮』

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